2021年7月号
「実際にあった怖い話 」
「山口敏太郎の日本怪忌行」
File-13「異世界への扉」
原作/山口敏太郎
漫画/未浩
A子
シーンP.7/1コマ目(右)
シーンP.9/1コマ目(左)
[やみろじ]
メールフォームより
〜お便り紹介〜
差出人:
ごぶさたしておりますKです。
性別:男
今日は、
本屋に寄ることが、
出来ましたので、
ジツコワ最新号。
購入致しました。
今回は女の子が、
たくさん出てくる話でしたし、
とてもサワヤカなキブンで、
拝読いたしました。
そういえば‥
今回の「実怖」の、
読者アンケートには、
2つも『怪忌行』に、
言及したものが掲載されており、
とてもうれしく思いました。
その中の1つに 、
“人物の表現がとても丁寧”
という1文がありました。
ワタシは前々からその様に、
お知らせしておりますけど‥
他の方々にもその様に、
映っているというのは、
我が事の様に、
ウレシかったです。
とくに、
今回=「異世界の扉」の、
24ページもワタシだけでなく、
多くの読者にその様に、
感じられたのでは、
ないでしょうか。
今作品、
タイムループが、
(前半の)題材です。
作中におけるA子ちゃんが、
再び同じ日を迎えて、
しまいますが‥
ちょっと好転させます。
同様にわれわれも、
日々の暮らしの中で、
「同じ失敗を2度繰り返さない」
というのを信条としており、
挽回の機会を迎えることで
「人生とは、
決して空しいばかりではない」
というささやかな希望を、
抱いて生きています。
そんな “希望” の在り処を、
今回、山口氏は、
「異世界(パラレルワールド)
にあるもの」だと語っているんだ、
と思いますが、
いかにも山口氏らしいなぁ‥
ハハハ、
と思いましたし、
そんな発想も、
(多くのタイムループものと違って)
ユニークでイイじゃないか、
とも思いましたね。
月子ちゃんのエピソードは、
ウルトラセブン(の導入)に、
出てきそうなハナシだな、
という印象。
“俳優Bの死”
については、
二度の提示
(いわゆる、匂わせ)が、
あるだけでなんの説明も無く、
終わってしまいますが、
A子 → 俳優B → 月子 → 俳優B と、
構成することで、
「この3つから何が連想できるかは、
(山口氏から解答を出すのではなく)
あなた自身でどうぞお導き下さい」
と託された様なキブンで、
読み終えることが出来ました。
愛らしい、
登場人物のおかげもあって、
読後、そんな印象を、
とてもナチュラルに、
受け入れることが、
出来たと思います。
しみじみ、
今回は爽やかな回だったなぁ、
と思う次第でございました。