未浩の‥
「みじ怪談」
その十一〜その二十
その十一「靴音」
残業で深夜になった帰り道、
家の近くは人通りが少ない。
私のヒールの音に混じって、
男性の靴音が後ろから響く、
足早になる私を追い抜いて行った。
なんだ‥ストーカーじゃなかった‥
‥だけど男の姿もない。
靴音だけが私を追い越して行った。
未浩の‥
「みじ怪談」
その十一〜その二十
その十一「靴音」
残業で深夜になった帰り道、
家の近くは人通りが少ない。
私のヒールの音に混じって、
男性の靴音が後ろから響く、
足早になる私を追い抜いて行った。
なんだ‥ストーカーじゃなかった‥
‥だけど男の姿もない。
靴音だけが私を追い越して行った。
未浩の‥
「みじ怪談」
その一〜その十
その一「あ‥」
「あ‥」っと、言いたかったが、
私の首はもう胴体から離れ、
線路の脇で「あ‥」の口を開けて、
通り過ぎる電車を見送っていた。
声を出そうとするが‥
大量の血液が、
口から溢れ出るばかりだった。
未浩の‥
「みじ怪談」
(短い怪談のこと)
[黒猫盛り]
(Gペン、筆ペン)
illustration
poem
未浩
[闇鴉]
(Gペン、筆ペン)
雨つぶ
(Gペン、Ps/カラー)
未浩.作
蝋石列車
(ろうせきれっしゃ)
(Gペン、Ps/カラー)
未浩.作
水の羽根
(鉛筆ラフ、Ps/カラー)
未浩.作
カギ
(Gペン、Ps/カラー)
未浩.作
海
(Gペン、Ps/カラー)
未浩.作