おしらせ
(14.07/18)
7/24発売!!
『実際にあった怖い話/9月号』
(大都社)
「江戸奇怪談」其の伍
「土左衛門」
漫画/未浩
こぼればなし
(14.07/18)
「江戸奇怪談」其の伍
「土左衛門(どざえもん)」
(実際にあった怖い話/9月号)’14
現代の怪奇「都市伝説」は、
江戸の昔にすでに、
語られていた‥?!を、
コンセプトに、
描いていくシリーズ。
時代劇に度々登場する、
土左衛門(水死体)。
諸説あるようですが‥
江戸時代の力士、
成瀬川(なるせがわ)土左衛門に、
見立てたことから‥
らしいのですが‥
どれだけ白く太って、
ぶよぶよしていたんでしょうか?
成瀬川土左衛門は、
寛延元年(1748)6月死去。
しかし‥
水死体に例えられるとは‥
かわいそうな土左衛門‥。
現代では、
道路で轢かれた、
動物などの遺体も、
電話一本で、
きれいに片付けてくれます。
ましてや人の遺体が、
現代の過剰になった衛生環境下、
街の其処此処で遺体が、
ごろごろ転がっていたら、
大変なことですが‥
そのような衛生管理や設備が、
なかった江戸時代のこと‥
道とか、川とか、海に、
人間の死体が、
ごろごろあるというのは、
日常茶飯事で毎日見るような、
光景だったんだそうです。
「心中」や「辻斬り」も、
たくさんあったでしょうし、
さらに、
水害、台風、飢饉などがあれば、
陸はもちろん、
あちらこちらの海岸に遺体が、
たくさん打上がっていたとしても、
なんの不思議もありません。
不慮の事故で水死したとしても、
自分の意思とは関係なく、
さまよう魂のごとく海原を浮遊し、
帰る場所さえわからない、
身元不明の遺体が、
漁師に陸 (故郷)の、
道標(みちしるべ)を、
問うのも、
無理からぬことではないか‥
そう思います。